碧宮レイラのスピシェアリング

「当たるのその先」幻想に気づいて本当の自分に覚醒するカードリーディングを提供する碧宮レイラのブログ。

ちょっと不思議なお話~まわりてめぐる~

 イティハーサという漫画があります。

www.hayakawa-online.co.jp

 

「目に見えぬ神々、

目に見える神(平和を尊ぶ亞神、争いを好む威神)とその信徒の戦い、

善と悪の戦いとその超克を描く。Wikipediaより抜粋 下線は筆者)」

 

この漫画の文庫版。

断捨離したあとに手元にかえってくる、
再び会いにくるものがある。

同じ姿形ではあるけど、
まったく別のパワフルな存在として。

そんなことを心から実感させてくれました。

 

今回の記事でお伝えしたいのは、

イティハーサの深淵なる内容のシェア考察というよりも、

 イティハーサをめぐるちょっとだけ不思議な小話のシェア、

だと思ってくださいね。小話といいつつちょっと長いですよ。

 

こちらの漫画、じつは、15年以上前に、

職場にて、とある方から譲り受けていました。

譲り受けた当時は20代前半。

夢中になって読み進めたこと、

これを下さった方は社会的地位のある男性で、

こちらをセレクトしたこと、かなり意外に思いました。

へー!こういう漫画も読むんだなあと。

 

そのあとも、

転勤で引越しする度に持っていき、

時折、そっと見返していた漫画でした。

 

時は流れいまから2〜3年ほど前、

何となく断捨離しなきゃ!モードになったときに、

漫画の蔵書もずいぶんと整理しまして(漫画好きなので結構ありました)、

その際、この漫画もブック●●に手放したのです。

なぜ手放したのか。

今となっては遠い遠い昔となった職場での思い出といいますか、

憧れに似た後悔といいますか(矛盾していますね)、

そういった一切合切をまとっていた漫画でした。

ふり返っては足を止めてしまう思い出たちを切り離して、

前に進みたいなという気持ちがあり、

手放すという行動にうつしたのでした。

 

実際、わたくしはこの2〜3年で、

新たに出逢う方々も格段に増え、

昔の職場つながり、という人間関係は、

だんだんと薄らいでいきました。

 

先週、とあるニュースをきっかけに、

自分の過去を振り返ることがあり、

その際、唐突に、15年前に譲り受けたこの漫画の存在を思い出しました。

 

わたくし記憶力は、かなり良いほうなのですが、、、

「作者もタイトルも登場人物もすべて表面の記憶から抜け落ちている。。。」

驚きました。

本当にその部分だけ、すっぽりと抜け落ちて、

通常は見つけることができる手がかりもすぐには見えてきませんでした。

その衝撃を受けて、

「これは思い出したい。絶対意味がある。」

と思ったんですね。

 

スイッチが入ったわたくしは、

頭の片隅に残っていた絵の雰囲気から、

山岸涼子先生の名前が浮かび、

同年代の女性の方が作者だったはずだと思いつきます。

 

Google先生にお尋ねします。

山岸涼子 同年代 女性漫画家 一覧」

この辺りのキーワードを次々に入れていき、

思い当たるお名前にたどり着きます。

「あ、水樹先生だった!」

 

そこからは簡単です。

水樹先生の作品一覧をみれば、

あの漫画がイティハーサだったとすぐに特定できました。 

 

次にあらすじを検索しまくります。

登場人物の名前やイラストを見て、

段々とはっきり思いだしていきます。 

 

「いま、これが読みたい。」

 

手元にあったはずの文庫版はありません。

新品はAmazonにも楽天にも全巻揃ったものは見当たらず、

ハヤカワ文庫さんのサイトまでのぞきに行きましたが、

やはり揃っておらず、、、

中古品をお取り寄せか、、、

ちょっと時間がかかるかもしれないな、、、

 

SNSに、この残念な気持ちを吐露しました。

珍しいことです。

 

すると、即座に反応してくださった方がいて、

現在無料でオンライン公開されているサイトがあるよと。

(スキマ、だったと思います) 

 

そこから怒涛の勢いで全89話を読破していきます。

善と悪の戦いとその超克。

 

愛と憎しみと。調和と反調和と。

どちらかたったひとつ、なのか。

 

混沌としてきたこのご時世、

導かれるようにいま、

巡り巡ってこれを読むことができた自分に、

わたくしをとりまくすべての存在に、

心から感謝したいと思いました。

 

と、ここで終わりません。

 

オンラインで十分に堪能したのですが、

「どうしても手元に置いておきたい」

という気持ちが薄れることはなく、

良い状態の中古品が出ていたので買い求めることにしました。

これは本当に物流の方々に感謝なのですが、

想定より早く手元に届きました。

 

なぜ文庫版を手元に置くことになったのか。

これにも意味がありました。

水樹先生による「文庫のためのあとがき」と共鳴するためでした。

実はこの作品は、掲載誌に打ち切られたというエピソードを持っています。

最終巻は書きおろし。

15年前のわたくしはそのことを知らずにいました。

水樹先生が魂を削りながらこの作品を描かれたこと。

つらいことは幸運の前触れであった、その只中には気が付かなくても、

と感じていらしたこと。

ようやく、ようやく知ります。

 

少しだけ抜粋させていただくと。。

「イティを描いてきた十余年という歳月、二十年同じ雑誌でがんばってきたという思い出、それもこれもがいとも簡単に否定され、結果思い出すのもつらい歳月にすりかわってしまった。最終巻を残して……そんなことが突然起こるのです。」

「何があっても最後まで描かなければ、この最後を描くためにここまでがんばってきたのだからと、怒りも無念もひとまず横において必死で描き続けました」

(最終巻の一歩手前で別の作品を)「あの時はむしろ最終巻を仕上げるためにも始めなければならなかったのです。」

「あの時、あの編集長がイティを切り捨てなかったら、早川書房から文庫がでることはなかった……早川書房から出なかったら、これほど多くの新しい読者に出会えることもきっとなかった…」

 

突然にやってきたつらいことは幸運の前触れ。
そのときはきづかないもの。

 

魂削って描いていてくださった作品を通じ、
たしかにそのメッセージ受け取りました。

 

イティハーサがわたくしの手元に来て、一度離れ、

同じ姿ではあるけれど、別の存在となって、

いまのわたくしだからこそ、受け取ることができるメッセージを携え、

ふたたびまわりてめぐってきた。

エピソードごと抱き締めたくなるほどに、いとおしい経験です。

狙って得られる類のものではないから。

 

人との出逢いや再会もきっと同じですね。

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

あなたにも、まわりてめぐるメッセージが届きますように。


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